夜間部特集

夜間課程で学ぶというと、一日のスケジュールが詰まっていて大変だ、というイメージを持っている人が多いかもしれません。しかし、昼間部と比べ学費が安いこと、昼間の時間を有効に使えることなど、夜間部ならではのメリットがたくさんあります。夜間部での学びはどんなものなのか、みてみましょう。

特徴

現代のライフスタイルに合う夜間課程を有効的に活用しよう

夜間部で学ぶということに、なかなか想像がつかない人も多いでしょう。
夜間部の学部学科がどのくらいあって、どういう学生がいるのか、ここで簡単に紹介します。

働きながら学ぶスタイルが主流

夜間部は基本的には働きながら学ぶ学生のための学校です。高校新卒者でも、昼間はアルバイトをして学費を賄い、夜間部で学んでいる学生が大半です。他にも実際に仕事を持ちながら、さらにスキルアップするために夜間部で学ぶ生活を送る人もいます。 専門学校の夜間課程は昼間課程と同じように、専門士の称号を得られることが多くなっています。建築系、理容・美容系、調理系、被服系、医療系など多くの職業分野で学ぶことができます。

在籍している学生について知ろう

夜間部は、昼間部と比べて学生層が広いのも特長です。社会人も多いので、今まで接する機会の少なかった人達とクラスメイトになるなど、刺激を受けることも多くあります。

専門学校夜間部入学者の学歴
夜間部特集

公益社団法人 東京都専修学校各種学校協会「平成30年度専修学校各種学校調査統計資料」

都内専門学校入学者に占める社会人経験者の割合
  昼間部 夜間部
全体 8.8% 47.2%
【分野別】
工業 5.4% 34.5%
農業 3.7% 0.0%
医療 27.2% 70.0%
衛生 4.5% 22.2%
教育・社会福祉 22.9% 39.0%
商業実務 3.5% 10.0%
服飾・家政 0.9% 42.7%
文化・教養 8.4% 34.3%

公益社団法人 東京都専修学校各種学校協会「平成30年度専修学校各種学校調査統計資料」

学生生活

短い時間の中で充実の学びを受けられる!

実際に夜間部ではどのような授業を受けられるのでしょうか。
働きながら学ぶ学生はどのような生活を送っているのか、その実態を確認してみましょう。

<授業・カリキュラム>

昼間部と同じ授業内容を学ぶことができる

夜間部でも昼間部と同じ授業内容を学ぶことができます。昼間部と比較すると短い授業時間となりますので、体力的にハードな部分もありますが、効率よく学ぶことができるのが夜間部進学の大きな魅力です。

授業は18:00前後のスタートが多数

授業が始まる時間は学校によって異なりますが、昼間に働きながら通う学生が多いため18:00前後に授業を開始する学校が多いようです。夜間部の授業は2コマ制をとっていることが多く、21:00過ぎに授業が終了する学校がほとんどです。

夜間部 時間割の例(栄養系)
 
 
6限
18:00~19:30
健康管理論 英語Ⅰ 基礎栄養学 基礎調理学実習 食文化論
7限
19:40~21:10
食品学総論 実践栄養学演習 生物学 基礎調理学実習 化学

<一日のスケジュール>

昼間の時間を有効的に使える夜間部の授業

夜間部で学ぶメリットとして、昼間の時間を有効活用できることが挙げられます。実際に夜間部に通っている学生たちのなかにも、昼間の時間に働いて、夕方から学びに励む人が多数います。一日を通して活動することになるので、体力的にハードな部分はありますが、その分学生の学びに対する意欲は高く、充実した教育を受けられることでしょう。
それでは、実際に夜間部の学生はどのようなスケジュールで活動しているのでしょうか。下のタイムスケジュールを参考に、自分が夜間部に進学したときのライフスタイルを考えてみましょう。

夜間部学生の一日(一例)
夜間部特集
【Check】クラブ・サークル活動にも参加できる

夜間部は夕方以降に授業があるため、活動できる時間は制限されてきますが、積極的にクラブ・サークル活動に参加している学生もいます。クラブ・サークル活動をすることで気晴らしになったり、他学生とコミュニケーションを図ることもできます。夜間部独自のサークルを作っている部もありますが、昼間部と一緒のサークルに参加できる場合も。うまく自分をリフレッシュさせて、充実の学生生活を送りましょう。

学費・奨学金

リーズナブルな学費で、自力進学も可能に!

夜間部を目指す学生の理由として、最も多く挙がるのが「学費の安さ」です。
景況感が十分には改善していない現在では、安い学費は進学を目指す人にとって大きな味方となってくれます。

昼間部の2/3程度に抑えられた学費

夜間部も昼間部と同じカリキュラムや設備が整えられていて、受けられる教育の水準に違いがないことは先ほど説明しましたが、それにもかかわらず、学費は夜間部のほうが安いのです。昼間部と比べると約2/3程度、中には半額程度に抑えられている学校もあるほどです。これらのことを踏まえて、「夜間部の方が得だ」と考える学生も多くいます。

学費の例(ある医療系専門学校の場合)
  入学金 授業料 施設設備費 教材実習費 合計
昼間部 360,000 800,000 250,000 250,000 1,660,000
夜間部 360,000 600,000 180,000 150,000 1,290,000

自分の力で進学ができる

学費が安価に設定されているため、保護者などに負担をかけずに、ムリなく自立した進学がしやすくなります。夜間部に通う学生の多くは、空いている昼間の時間を利用してアルバイトに励み、学費や生活費を準備しています。学校によってはアルバイト先を斡旋しているところもあり、学生でありながら自身が学んでいることを仕事として経験できるというメリットもあります。

奨学金を利用して余裕を持とう

夜間部も、昼間部と同様に奨学金制度を利用することができます。なかには夜間部独自の奨学金制度を設置している学校もあり、経済面での支援をより強力にバックアップしています。アルバイトに加えて奨学金を受給すれば、生活費を考えても充分足りるだけの収入を得ることができ、結果として学習にも時間を割くことができるようになります。

奨学金のすべてが“給付”ではない

奨学金制度には主に返還義務のない「給付型」と、返還義務のある「貸与型(有利子・無利子)」がありますが、多くの制度は貸与型です。そして返還義務が生じる場合、奨学金返済の原資は就職後の給与になります。奨学金の返還期間は長期に及びますので、奨学金制度を利用する前から卒業後の返還を考えておくことが重要です。
また、進学を希望する学校の就職支援制度が充実しているかを知っておく必要もあります。近年では経済的不自由による進学断念を防ぐため、専門学校や民間企業・団体による奨学金制度が充実しており、経済的な不安を解消できる態勢が整っています。これらの制度を利用することで、無理のない進学を実現しましょう。

日本学生支援機構の貸与型奨学金制度
(平成30年度以降入学者用)
夜間部特集
  • 2018年度から給付型奨学金を本格導入
  • もっとも有名で、利用者が多い
  • 卒業後に返済する必要がある(貸与型)
  • 利子のつかない「第一種」と、利子のつく「第二種」がある
  • 「第一種」と「第二種」は一緒に利用できる(※条件により)
  • 給付型は高3の春より受け付ける予約採用のみとなり、ほか条件があり注意
【Check】学業とアルバイトの両立は大きなメリット

近年、就職面接の際に多くの企業が注目するのが“コミュニケーション能力”です。アルバイトや企業研修制度を経験すると、属性の近い相手だけではなく、違う年齢、立場、価値観を持った人と接する機会に多く恵まれ、コミュニケーション能力が育まれます。積極性や主体性があると判断される材料にもなることから、学業とアルバイトの両立は夜間部の大きなメリットともいえます。

就職

“夜間部出身を活かした”就職・進学

カリキュラムだけではなく、就職についても昼間部と同じサポートがあります。
学んだことを活かして希望の就職先を目指すのも昼間部と同じです。

夜間部からの就職 ~夜間部出身であることがアピールになる~

夜間部を目指す生徒の中には「夜間部出身だと就職が不利になるのでは?」と考える人がいるようです。しかし就職の際に履歴書に夜間部(二部)の表記は必要はありません。むしろ、自身が二部学生として昼間に仕事をしつつ夜間は勉学に励んでいることや、自分より目上の人と接する機会が多い(コミュニケーション能力がある)ことなどを積極的にアピールする材料となるようです。つまり夜間学部出身であることは、学歴+αの経験を持っているという自信につなげることができるのです。

就職支援体制や就職先 ~昼間部と同じ支援を受けて就活できる~

昼間部、夜間部、所属の学部・学科による就職指導の区別なく、学生の目標に合った就職サポートを行っています。また、就活の際に使用できる設備も昼間部の学生と同様に使用することができるので(一部制限がある場合もあります)、自分の夢に向かって精一杯努力できる環境が整えられています。そのため、就職先も昼間部と違いがでることはありません。また給料などの待遇に差がでることもありません。

夜間部も就職率は高水準 ~大変な環境でこそ問われる“意識の高さ”~

就職率という面においては昼間部より若干下がることがあるようです。しかしそれは「夜間の学生だから」ではなく、月曜日から土曜日の週6日授業を受けていることと、昼間も学習やアルバイトをすることで、どうしても就職活動に響くケースがあるためだと考えられます。しかし、その中で自分の夢を実現させる学生がいることも事実です。要は厳しい条件のなかでもあきらめない“学生の意識の差”が大きいのです。

就職率(平成30年3月卒業者の就職状況)

就職希望者に対する就職率

  • 昼間部 94.9%
  • 夜間部 91.1%

(公益社団法人 東京都専修学校各種学校協会「平成30年度専修学校各種学校調査統計資料」)