入試

ほとんどの受験生が一度は経験する大学の入試。自分の得意な入試方法を探し、入試方法に合わせた対策を練って受験に臨むことが大切です。多様化する入試を見極めて進学を有利に導きましょう。

自分にいちばん合った方法で受験しよう

一般入試

私立大学の一般入試は、例年1~3月にかけて行われます。大学内で行う「本学試験」のほかにも、大学所在地以外の場所で実施する「地区入試(地方試験)」などもあり、受験生に適した日程・場所で受験できることが特徴です。

センター試験利用入試

国公立大学が1次試験として課すとともに、私立大学や短期大学も「センター方式試験」などとして利用しています(大学約89%、短大約45%が利用)。私立大学の場合、センター試験の成績と書類審査だけで合否を決める大学も多いので、その場合は大学に行って試験を受ける必要がありません。
※大学入試センター試験は2020年1月実施が最後となり、2021年1月より新たな入学試験「大学入学共通テスト」が実施されます。

推薦入試

推薦入試とは「出身学校長の推薦に基づき、原則学力検査を免除し、調査書を主な資料として判定する入試」のことをいいます。一般入試に次ぐ規模の選抜方式で、多くの大学が実施しています。

AO(アドミッションズ・オフィス)入試

AO入試は、学力試験だけでは測れない「才能」や「適性」「意欲」、また学ぶ目標が実現するかなどを面接や志望理由書でお互いが正しく理解し、話し合いを経て合否を判定していきます。一般的には9月以降に本格化し、12月上旬までに結果の出る入試日程のため、AO入試を考える受験生は早期に志望校を決定しなければならない点も注意しましょう。

入試スケジュール(PDF)

便利な「地区入試」を活用しよう!

「地区入試(地方試験)」とは、大学の所在地以外の会場で入試を実施する制度のことです。私立大学の約7割が実施していて、地元や近くの地域で受験できるのが何よりのメリット。試験前日の宿泊費や、遠方への交通費などの費用負担も軽減されます。各大学は優秀な受験生を集めるために、「地区入試」に年々工夫を凝らしていて、便利になっています。自宅近くで受験できる大学を調べてみましょう。

私立大学の半数以上がWeb出願を実施!

Web(インターネット)出願を導入する学校が増えています。受験料の割引や、出願時の記入漏れを防ぐなどのメリットがありますが、入試方法や学部によっても実施の有無が分かれるので、志望校の志望学部の入試方法を事前に確認することが大切です。

英語の外部試験利用入試について

試験当日に「英語の試験を行わない」入試が、一部の大学で導入され始めています。受験生の英語力を読み書きのみでは判断せず、外部(民間)試験のスコアでみるというものです。外部試験とは、TOEIC®、TOEFL®、TEAP、TEAP CTPなど、英語力を総合的に判断(読む、書く、聞く、話す)する試験のことです。受験生はあらかじめ、外部試験を受けてスコアを獲得する必要があり、大学の各学部で設定した基準スコアを満たせば出願できます。受験生にとっては、志望校の求める英語力を事前に知ることができるほか、試験当日は英語以外の科目に集中して受験が可能なため、2021年から新たに導入される「大学入学共通テスト」でも、この制度の利用が検討されています。

AO入試・推薦入試とはペーパーテストよりも個性や意欲を評価する入試

AO入試と推薦入試は一般入試とは異なり、高校三年間の活動実績や目標達成への意欲や資質などを評価する試験形式です。
今では、私立大学の入学者の約5割が、AO入試と推薦入試の合格者という時代です。大学によってそれぞれの出願基準や選考方法が異なりますが、大まかに分けると次のようになります。

AO(アドミッションズ・オフィス)入試とは

学力だけでなく、将来の目標や学科適性、学習意欲などを総合的に判断する入試です。出願条件には評定平均値の基準を設けていない大学が多く、各大学の求める学生像(アドミッションポリシー)に基づいて選考されます。

<特徴>
①学校長の推薦は不要。出願要件を満たしていれば受験できる。
②面接や面談、レポートなど大学によって独自の選考方法あり。

AO入試
基礎学力を重視する動きあり

実施方法は大きく分けて3つ

1.対話型
オープンキャンパスなどで大学側の趣旨を理解して、自分の勉学意欲をアピールします。
2.選抜型
提出書類や課題をもとに審査を重ねて合格者を決めます。
3.体験型
模擬授業などの参加が出願条件になります。 入学したい情熱を存分にアピールできるAO入試ですが、学力面も重視する傾向もあり、今後実施パターンが増えることが予想されます。

推薦入試とは

高校時代の活動実績(勉強、スポーツ、課外活動など)を評価する入試です。「一定値以上の評定平均値+学校長の推薦」が出願条件の主流。試験内容は書類審査・面接・小論文・学科試験などがあります。

<指定校制推薦と公募制推薦>
①指定校制推薦は大学が指定した特定の高等学校の生徒のみ受験可能。
②公募制推薦は大学が規定する出願条件を満たしていれば、どの高等学校の生徒でも受験可能。

推薦入試
一般試験並の学力も必要

入試方法は大きく分けて2種類

推薦入試を大きく分けると、「公募制推薦入試」と「指定校制推薦入試」の2種類があります。「公募制」は、評定平均値など大学が規定する応募条件を満たしていればどの高校からも受験できます。「指定校制」は、大学が指定した特定の高校の生徒のみ受験できる制度をいいます。

小論文では文章力とともに学力も問われる

小論文や面接は、基礎的な学力、入学後の適性、成長の可能性などを判断するために実施されます。ですから、一般試験並みの学力を問われることが多く、万全な対策を取るためにも他教科の実力をしっかり身につけておくことが重要です。特別な形態の推薦入試を行う大学に関してはさらにその傾向もチェックしておきましょう。

公募推薦入試の実施率

全体の評定平均値の計算方法

エントリーシートの書き方アドバイス

AO入試合否の決め手
受かるエントリーシートの書き方

AO入試において、選考方法を問わず受験生の合否を左右するほどに重要な資料となるのがエントリーシートです。その形式は大学ごとに異なりますが、活動実績や取得資格、志望理由、自己PRなどを求める事例が多く見られます。以下はエントリーシートの例と記入見本です。それぞれ記入上の注意点を後述しているので、確認しておきましょう。

書き方のポイント

エントリーシートサンプル(PDF)

  • ①自分の名前は楷書で丁寧に書く
  • ②資格名は略さずに正式名称を記入する
  • ③志望大学の「アドミッションポリシー」を踏まえて、志望動機や入学後の学修計画なども記す
  • ④自分の長所や得意なことを、裏付けとなる理由(エピソードなど)と共に記す

英語の外部試験導入など
自ら学ぶことができる受験生を評価する入試へ

一般入試
年々増える受験チャンス

理系?文系?方向性を定めて挑む!

年度ごとに多様化している一般入試。名称もさまざまで内容も個性的なものが多く、あらかじめチェックしておかないと、どんな入試なのか分からないケースも多いでしょう。

まず文系に必須なのが「国語」と「英語」です。この2科目はなんとしてでも押さえておきたいところです。それにプラスして「地理歴史」「公民」「数学」などが課されるケースもあります。理系なら「数学」「理科」のほか「英語」の3科目が基本。大学によっては配点の比重が変わりますので過去の例を参考にチェックしておきましょう。

さらに、最近は心理学系学科のように、人文、家政、医療、教育と多岐にわたる大学・短期大学があり、文系理系の区別が難しいケースもあります。入試科目だけでなく、入学後の学ぶ内容も事前に調べておくとなお良いでしょう。

多彩な入試方法で自分に合った受験を探そう

最近では1~2科目での判定や、受験生の得意科目を重視する試験も増え、また同じ学部・学科でも複数の試験方式が用意されている「アラカルト入試」が増加していることから、合格のチャンスは広がりつつあります。

また、グローバル=語学を重視するという点では、IELTSやTOEFL®などの外部英語テストのスコアを利用する大学も出はじめています。こうした試みは、今後も増えていくでしょう。

その他にもさまざまな入試方式があり選択肢も広がっているので、自分に一番マッチしたスタイルを探して有利な形での受験を発見しましょう。

2021年から新制度「大学入学共通テスト」へ

「大学入試センター試験」は2020年1月で終了し、2021年から新制度「大学入学共通テスト」がスタートすることが決まっています。詳しい内容については今後発表されますが、大きな違いはこれまでのマークシート式に加えて記述式試験が科せられること、英語の試験で4技能(リーディング(読む力)、リスニング(聞く力)、スピーキング(話す力)、ライティング(書く力))の判定ができる外部(民間)英語検定試験を採用する動きがあります。

大学の学生数・学校数の推移