STEP4.テーマの見つけ方と問題分析

まずは出題形式を理解し、それに応じてあなたなりの考えを示します。

【1】単語一語の提示

その単語の一般的な用法を踏まえ、単語の「定義」や「理想像」を自分なりの表現で書きます。漠然とした印象にならないように、具体的に述べましょう。

<例>
「幸福」について、あなたの考えを述べよ。
記載例⇒心配や不安をまったく感じないことが幸福である。

【2】単語二語の提示

与えられた二つの単語が対立関係にあるものが多く出題されます。この場合、両者が共存する道を探します。どちらか一方の主張ばかりを述べると、視野が狭いと見なされ評価が下がる可能性があります。

<例>
「自由と責任」について、あなたの考えを述べなさい。
記載例⇒責任をもつから自由だと言える。
避けるべき記載例⇒自由であれば責任をとる必要はない。

【3】疑問文の提示

設問自体が解答を求めてきています。「賛成」か「反対」かを明確に答えましょう。状況によって賛成か反対か立場が変わるような書き方は避けます。賛成か反対かを最初に決めたら、途中でぶれずに最後まで自分の考えを貫くことが大切です。

<例>
「子どもにとって塾は必要か」について、あなたの考えを述べなさい。
記載例⇒子どもにとって塾は必要である。
避けるべき記載例⇒学校があるのだから不要だと思うが、受験を考えると必要である。

「あなたの考えを述べなさい」となっている場合、主張がぼやけていると内容が伝わりません。文章全体にまとまりをだすためには、導入部分と結論で主張を書く構成も有効です。今回の例で取り上げた「塾は必要である」という主張の場合、流れとしては次のような小論文を作ることができます。

<例>
子どもにとって塾は必要である。塾には過去の受験データが豊富に揃っており精度の高い受験対策を取ることが可能だ。また、プロの講師を雇っている塾では非常にわかりやすい授業が行われている。以上のことから、子どもにとって塾は必要である。

文章の初めを結論から書き出し、順を追ってその理由について説明していくため、何を主題に書かれているかが伝わりやすいのがメリットとなります。またテーマにもよりますが、最後に結論に戻る構成以外にも、結論→説明→今後といった構成にすることで、論文に膨らみを持たせる効果が期待できる手法もあります。結論とテーマから構成を考え、自分の考えがぶれないように文章を作成していきましょう。

【4】課題文やグラフ、図表、絵、イラストなどの提示

課題文がある場合は、筆者の主張を要約したものを示し、それに対するあなたの意見(賛成・反対)を明確に述べましょう。図表やグラフの場合は、顕著な差があるところを探し、その特徴を自分の言葉で表します。変化が続く場合は、変化がない点に注目し、それを簡潔に述べます。そして、それがなぜ起こったかを考えて自分の意見をまとめます。
求められていることは文章や図表を読み取る能力と、そこから問題解決へと導く力です。課題文やグラフを見た感想文で終わることのないように気をつけましょう。

<テーマについて考える>

【チェック1】「なぜその問題が取りあげられたか」を考えてください。

学校側には「出題した意図・理由」があります。的外れな小論文を書かないために、それを踏まえて書くことが重要です。

【チェック2】志望学部の専門家になったつもりで考えてください。

志望学部への適性を検査することも兼ねているからです。

【チェック3】同じ設問でも受験する学部により求められる内容が違います。

<例>携帯電話やスマートフォンについて、あなたの考えを述べなさい。

このような設問は、文系、理工系という特定の学部系統で出題されるとは限りません。しかし、同じ設問であっても、自分の希望する学部での学びに関連づけて考えるようにしてください。どのような観点から書けば良いか、3つの学部系統に分けて例を示します。

  • 【 1 】文系学部志望者
    携帯電話の利用によって、私たち人間生活の中のコミュニケーションが、従来とどのように変化してきたかなどを挙げるとよいでしょう。
  • 【 2 】理工系学部志望者
    新しい機能の開発、より高度な技術や利便性の拡大、端末の小型化や軽量化といった、技術面を論じるとよいでしょう。
  • 【 3 】看護医療系学部志望者
    電車やバスなどの公共交通機関の優先席や病院内では、一般的には携帯電話の使用が制限されています。しかし、医療従事者として、携帯電話を役立てる利用法はないかと考えてみるとよいでしょう。

このように、それぞれの専門家になったつもりで、自分の志望する学部の学びに関連づけて問題を考えてみます。論文は専門家や学者が、自分が研究してきた成果を発表する場です。したがって、これから大学や短期大学、専門学校で勉強をしようと思っている受験生にも、専門家になったつもりで意見を書くように求められているのです。

テーマの見つけ方

出題形式を理解した上で、与えられたテーマに対する根拠や構成の洗い出しが難しい場合は、ブレインストーミングを活用するのがおすすめです。ブレインストーミングとは、テーマに対し自由に意見・アイデアをだす方法です。小論文では『【1】単語一語の提示』で例にあげた「幸福」についてのようにテーマが大きすぎる際に自分なりの考えを見つけるヒントになります。
例えば、「嬉しさ、豊か、恵み、縁起が良い、平和」といったキーワードを思いつくだけメモしてみましょう。コツは、できるだけ広い視点でキーワードを考えることです。先程あげたキーワードのほか、対義語にあたる語句、「心配、不安、不運、悲しみ」といった単語も論文を展開する上で、重要な言葉になります。ある程度キーワードが出揃ったら、今回の出題形式や求められている内容を想定し候補を絞りましょう。

このテーマの見つけ方は本文を書き出す前に行ってください。文章を書きながら構成を考えようとすると、主張がズレたり根拠が曖昧になったりと説得力が弱くなります。思いつきで書き進めるのではなくテーマと主張を明確にし、それをサポートするキーワードを用意した上で作成に挑みましょう。

小論文・志望理由書添削講座

息抜きに行きたい学校を探してみよう!
興味のある分野・エリアを選んでサクっと検索!

気になる学校のパンフレットをもらおう!
60秒でカンタン資料請求!