高校生のための内定GET!就職面接

面接の基本

面接がなぜ重要か?面接をする理由と見るポイントはここ

面接官は面接中に「期待する人物像に近いか」を見ている

入社試験でも面接は、「本人の人間性や人柄、協調性、業務への適性」をみるためにどのような業界、どのような規模の会社でも必ず行われています。アルバイトの採用試験でも行われていますが、就職試験はみなさんの長い将来を左右する重要な試験であることを忘れないでください。就職して社会人になれば、学生のときより人間関係は大きく広がります。仲の良い人たちだけとお付き合いをするというわけにはいきません。仕事をしていく上では学力以外にも様々な要素が問われますので、企業は面接を通してそれを判断し「期待する社員像に近い人物」を選んでいるのです。

面接をする理由
・入社を期待する社員像に近い人物を選べる
・本人の入社意志が固いかを確認できる
質問内容
・志望動機
・高校生活のこと(思い出等)
・職業に対するイメージ
・自己PR等
見るポイント
①第一印象
→身だしなみ(服装・頭髪・ツメ・ひげ)
②態度・動作・話し振り
→入退室動作、お辞儀(気をつけ、礼の姿勢、直立姿勢)、座り方、声の大きさ、言葉遣い、視線
③話の内容
→表現力・理解力・将来性・会社への適性

面接はどういう方法でやるの?

面接のパターンはいろいろ。複数人数で行うことが多い

面接官が一人だとその面接官の判断が全てになってしまうため、通常面接官は複数で実施し、総合的な判断ができるような形式で行います。

<個人面接>
受験者1名 対 面接官1名
受験者1名 対 面接官複数
<集団面接>
受験者複数 対 面接官複数
受験者複数 対 面接官1名
<集団討論>
受験者同士が討論する形式。司会は面接者が行うことが多いが、受験生に任せることもある。

面接ではここが見られる

(1)第一印象(身だしなみ)

面接で判断されるのは人物像や知識だけではありません。服装が乱れていれば第一印象を悪くしますし、本人がやる気や熱意をいくら訴えても、面接官が身だしなみで悪い印象を持ってしまえばそれも伝わりにくくなってしまいます。「この生徒にはうちの学校(会社)に来てほしい」と、思ってもらうために、まずは身だしなみをきちんとしてよい印象を与えましょう。

服装は第一印象の重要な要素
デパートなどで贈答品など高級な買い物をするとき、みなさんは何を基準に商品を選びますか?商品の機能性、デザイン、価格など様々な要素があると思います。しかし、スタッフの外見が乱れていては顧客の信頼は得られません。

就職試験も似たところがあります。もちろん、この場合の顧客とは「会社」です。そして、商品とは「生徒(自分)」、デパートの売り場スタッフの外見=自分の外見です。面接の練習で「第一印象が大事」と言われることがあると思います。信頼を得るには服装(身だしなみ)はきちんとしないといけないことがわかりますね。

身だしなみ

(2)態度・動作・話し振り

受付
受付
面接官と話をしているときだけが試験ではありません。玄関をくぐるときから試験は始まっているのです。自分の服装をチェックして会社または学校に入ったら、受付できちんとあいさつをしましょう。
(例)「御社の入社試験を受験する○立○○高等学校から参りました○○です。よろしくお願い致します。」と明るくハキハキと話しましょう。(相手の目を見て話すこと)
控え室
係の人の誘導に従って面接会場に案内されると控室で待機することになります。控室では自分の順番が来るのを静かに待ち、試験に備えましょう。
控え室
入室動作
入室動作
入室動作
着席動作及び姿勢
面接官に着席をすすめられたら、「失礼します」と言い、会釈(15°)をして着席します。なお、部屋に入って敬礼(30°)をした時点で面接官に「こちらへどうぞ」と言われる場合もあります。この場合静かに移動し、イスの横に立った時点で自己紹介をし「どうぞお座りください」と言われてから、「失礼します」と言って会釈(15°)をして着席します。
入室動作
質疑応答の対応
視線
面接官の目を見て答えること。どうしてもそれが苦手だと言う人はそれより少し下(面接官の襟元あたり)でも可。視線が定まらなかったり、面接官と全く違う方向を向いたりするのは、自信がなかったり考えがまとまっていないように見えます。
手足
頭をフラフラさせたり、手足をやたらと動かしているのは、面接官に不快感を与えます(説明中にジェスチャーとしてどうしても必要な場合は多少手を使うことも可)。貧乏ゆすりや落ち着きのない態度も不可。
音声・スピード
相手を見ながら声を大きくハキハキと語尾をはっきりさせて話す。声の低い人は少し高めに話しましょう。まず「はい」と答えてから話し始めると好印象です。明朗な態度で具体的かつ簡潔に要領よく、丁寧に答えて好印象が出るよう心掛けましょう。面接官が複数いる時は質問をした人に向かって答えます。
言葉遣い
面接は友人と話をしているわけではありません。正しい言葉遣いをしましょう。友達と話すときのような略語や流行語は使用しないこと。普段から意識しながら話をしてみましょう。(バイト→アルバイト、チャリ→自転車、やっぱ→やはり、などきちんと言いましょう)いざ本番というときに、思わず普段の言葉で話してしまったという例もあります。また語尾が伸びたり、上がったりする話し方もやめましょう。
理解力
面接官の質問内容を正しく理解しているか、答えるポイントは何か、普段から人の話をよく聞いて何を問われているのか考えましょう。
表現力
面接官の質問内容に対し自分の考えをわかりやすく正確に伝えることが重要。絶対この学校(会社)に入りたい!という意欲も必要です。長すぎず、短すぎず道筋を立てて論理的にまとめましょう。最後は「以上です」とまとめます。
注意

わからないときは正直に「わかりません」と伝えましょう。
その際には「これから勉強する」など前向きな言葉を添えるといいでしょう。知っているふりをしても少し詳しく聞かれて答えがあいまいだと面接官にはすぐにわかってしまいます。

以下のようにならないように注意しましょう。

  • ●だらだら話す → 結論が見えてこない
  • ●答えがあいまい → 結論不明に
  • ●話しているうちに矛盾 → 回答内容に矛盾
  • ●難しい言葉をわざと使う → 下手に使うとその後の質問で細かく聞かれた時に答えられなくなる
  • ●(途中で)だまってしまう → 面接がそれ以上進まなくなる(最後まで自分の言葉を続けること)
  • ●模範回答しか言わない → 本当にそこに入りたいのか疑問
  • ●質問内容と回答内容が合っていない → 質問内容を理解していない
苦戦しても落ち込まない!

時にはわからないことや解答に困ってしまうことがあるかもしれません。それが基本的なことであれば問題ですが(学校の担任の先生名など)、そういった質問は実は面接官があなたに期待しているケースがあります。詳しい内容を聞いたり、難しい内容を質問して意欲や知識を確認するのは「もっとこの人のことを知りたい」と、面接官が興味を示している証拠です。また、学校では厳しい課題が出たり、会社の中に入ってもうまくいかないことがきっと出てきます。しかし、「この子ならこういう危機をどのように乗り越えるか」を見てみたいと思って難しい質問を投げかけてくることもあります。ですからわからなかった質問やうまく答えられなかった質問があっても落ち込まないようにしましょう。もちろんその結果が不合格(不採用)であった場合には次の試験に向けて切り替えていかないといけません。

退室動作
面接終了を告げられたら
①「はい」と返事をし、
②イスの横に立って、「ありがとうございました」と言ってから感謝の意味を込めて最敬礼45°をします。
③ドアの前まで歩いたあと、面接官の方に向きなおり、「失礼します」と言って敬礼(30°)をしましょう。
④両手でドアを開けて退室、ドアは静かに閉めます。
面接が終了しても最後まで気を抜かず、受付で挨拶をし、きちんとした態度で会場を後にしましょう。
入室動作
<オンライン面接のチェックポイント>

新型コロナウイルス感染症拡大の影響でオンラインを利用した面接が増えています。遠方からの受験がしやすくなる一方で、オンラインならではの準備も必要です。

  • ◆インターネット環境を整える
    周囲の雑音や背景に無駄なものが映り込まないようにしましょう。インターネットは回線が安定する有線LANを推奨します。必ず事前に動作チェックをしましょう。学校によっては日時を決めての検証テストが事前に行われます。
  • ◆機材・画面は動かさないように固定しよう
    スマートフォンやタブレットを使用する場合は、スタンドなどで固定して画面がブレないようにしましょう。高さは目線のやや下くらいが目安です。
  • ◆自分が受ける企業の面接の方式や機材を必ず確認しよう
    一口にオンライン面接といっても、企業によって使用する機材やアプリはさまざまです。PC限定(スマホ不可)の場合があったり、個室内に他人が同室してはならないといった制限が設けられるケースも多くなっているので、しっかりチェックしておきましょう。

こんな質問をされます。~入社試験 面接の心構え~

ここでは実際の面接においてどのような内容を質問されるか、主だったものに焦点をあてて見ていきます。面接官がその質問をするには何らかの意図があります。それも踏まえて考えていきましょう。

(1)志望動機について

面接官の目
なぜ当社なのか。同じ業種の企業がたくさんある中で、なぜ選んだのか。受験者本人の目的意識や意欲、企業に対するイメージなど、入社後のことまでを見通してあなたの全体像を確認します。
受験者の対策
数ある中から就職希望の企業を選ぶには本人の中で何らかの基準があるはず。明確な選定理由を説明し、かつ、面接官にそれがうまく伝わるように話さなければなりません。どこにでもあるような、いわゆる模範回答を話すだけでは面接官へのアピールになりません。そのためには事前の企業研究が重要です。

(2)欠席日数に関すること

面接官の目
普段の生活をきちんとしているか。欠席や遅刻が多いのは自己管理が甘い証拠。会社を休めば他の人の負担が増え、迷惑がかかりますし、時間にルーズであれば団体行動ができません。
受験者の対策
これまでに休んでしまった分はもう取り戻せません。今の時点から欠席ゼロを目指して頑張りましょう。1年生の時に欠席が多くても3年生で無遅刻・無欠席であれば「進路を考え始めたときに心を入れ替えた」など努力したことをアピールするのもいいでしょう。しかし、基本は少ない方がいいわけですから、3年間を通して学校は休まないようにしましょう。

(3)希望職種や入社後の抱負について

面接官の目
自分の職業観、やってみたいことなどを確認。入社後の配属先として希望職種に適性があるかなども見る。適性検査でも見ていますが、適性検査を実施しない会社もあり、比重としては面接の方が大きいといえます。
受験者の対策
配属先は会社が決めることなので自分ではどうにもなりません。しかし、希望職種があるのならばはっきり答えましょう。また、なぜその職種を希望したか、その理由も明確に答えられるようにしましょう。面接官の心に響けば希望が現実になるかもしれません。

(4)会社見学の印象に関すること

面接官の目
入社試験を受ける会社を見学しておくことは、準備の中では基本中の基本です。どこに魅力を感じたか、(会社をよりよくするための)改善策やアイディアなど、見学したからこそ出てくる言葉に注目しています。
受験者の対策
会社見学には必ず参加しましょう。そして、面接では自分の考えを主張しましょう。百聞は一見にしかず。まずはしっかり見学することです。面接で答える際には誇張せずに自分の考えを述べましょう。よくないと思ったこと、改善した方がもっとよくなることなどについて聞かれたときは、利用者の視点から答えるようにするとうまくいくでしょう。

(5)長所・短所に関すること

面接官の目
受験者がきちんとした自己分析ができているかをチェックします。
受験者の対策
面接官は「仕事の場面で、長所をどう活用するか、短所をどう克服するか」を見ています。自分の課題にどう向き合うか、考えておきましょう。

(6)好きな教科・嫌いな教科に関すること

面接官の目
学習において好きな教科、嫌いな教科を質問して、嫌いな教科が多いと仕事も「嫌いな仕事」が多くなるのではないかと連想します。直接的ではありませんが配属について考えることもあります。
受験者の対策
素直に答えればよい質問ですが、あまりに嫌いな教科が多いのは左記の理由により好ましくありません。

(7)日常生活・社会への関心に関すること

面接官の目
学校生活以外での活動について、本人の積極性や社会とのかかわりなどを確認します。
受験者の対策
日常生活のうち、特に趣味などは直接仕事と関係あるわけではなく、また個人の主義、思想にあたるものは評価の対象としてはいけない決まりがあります。そのため趣味について話す場合は仕事に活かせそうかどうかを考え、また課外活動を伝える場合はその活動を通してどのような成長ができたかを話すようにしましょう。

(8)高校生活で行った活動や印象に残ったこと

面接官の目
高校生活を通じてどのような取り組みをしてきたかを聞かれます。
受験者の対策
印象に残った行事や、部活動などにどのようにかかわり、成長できたか、またそれを仕事に活かすことができるかなどを話すようにしましょう。

(9)自己PR

面接官の目
自分のことをうまく紹介できるか。自己分析もさることながら、当社の業務内容をきちんと分析できているか。…など、志望動機とは違った角度から、企業が「期待する人物像」かどうか確認します。
受験者の対策
自分のことを初対面の人に紹介するのは意外と難しいことです。しかし、自己PRは面接官にインパクトを与えられるチャンスでもあります。人とは違った自分のよい面をぜひアピールしましょう。しかし、笑いを取ろうとしたり、不真面目な態度で臨んではいけませんし、いいところを見せようと嘘をついたりすることはもちろんしてはいけません。

自分で考えて答えてみよう~面接事例集~

なぜ当社を受けようと思ったのですか
(メーカー)御社はこれまでとは違った分野の製品にも挑戦していくと会社案内で拝見しました。その前向きな会社の方針に魅力を感じていますし、その製品製造に関わる仕事をやらせていただきたいと思い、御社を志望しました。
(サービス)私は部屋の掃除や模様替えを趣味にしています。学校での清掃も非常に力を入れ、常にきれいな環境で学校生活が送れるように心掛けていました。進路指導の先生からもメンテナンスの仕事は私に合っているのではないかと推薦されました。私もまわりの方の役に立てる仕事だと思い志望しました。
欠席状況はどうでしたか
これまでは無欠席です。これからもこの状況を続けられるようにがんばります。
欠席は30日ありますが、部活動でケガをしてしまい、1ヶ月ほど入院をしてしまいました。入院以外の欠席が2、3日ありますが、ほとんどの日数がそのケガの入院によるものです。
希望職種はありますか
私は人と話をするのが好きなので営業をやらせていただきたいです。お客様が製品(サービス)に満足されたときは私も一緒に喜べると思います。その充実感はきっと私が仕事をしていく上でのやりがいとなります。
経理を担当したいです。高等学校では簿記の資格を取得しました。私の性格にも経理は向いていると思いますし、高等学校で勉強したことを活かせる仕事であることにも魅力を感じています。
会社見学の印象はどうでしたか
(オフィス)社員の方が大変真剣に仕事に取り組んでいる姿が印象的です。自分の仕事に責任を感じながらやっているのではないかと思いました。
(工場)担当していただいた社員の方の説明がわかりやすく、製品が私たちの手元に届くまでには様々な過程を経ていることがわかりました。私もその仕事の一翼を担いたいと思っています。
あなたの長所(短所)はどのようなことだと思いますか
(長所)なにごとにも挑戦する積極性と前向きな姿勢です。仕事ではうまくいかないこともあると思いますが、そのようなときも落ち込まず、その経験を自分の糧としていきたいと考えています。
(短所)決断するのが遅いことがあります。そのときはあまりにも慎重になりすぎているのではないかと思っています。これからは思い切った決断が必要なときは素早く対応できるように努力していくつもりです。
好きな科目・嫌いな科目は何ですか
好きな科目は英語です。将来は海外を旅行してみたいです。そのためにも英語の勉強をやり続けたいです。きらいな科目は数学です。1つの答えを導くためにいろいろな計算をするのが苦手なのですが、わからないことは積極的に先生に聞くように心がけています。
休みの日は何をしていましたか
部活動の練習がある日が多かったのでほとんど部活動に参加していました。練習のない日には趣味の読書をすることが多かったです。(自己PRができる質問です。本の内容などは主義・思想にかかわる部分ですが、自分から話す場合は問題ありません。)
最近関心を持ったニュースは何ですか
今年の高校生の就職率が引き続き高水準というニュースに興味を持ちました。まさに、その立場にいる私にとって、その数字だけ見るとうれしいニュースですが、地域格差や求人企業の偏りなどを考えると就職を考えている高校生みんなが希望の就職先に就けるとは限りません。また、高卒就職者の約4割が3年以内に離職してしまうというデータもあるので、自分の進路はしっかり見極めたいです。
高校生活で印象に残っていることは何ですか
部活の合宿です。実際に合宿をしているときはとてもつらくて大変でしたが、その努力が報われて大会ではよい成績を残すことができました。(この場合、県大会で○位でした、など具体的に答えられるようにしておきましょう)あとで振り返れば、あの合宿がなければ大会の成績も残せなかったと思います。今となってはいい思い出ですし、つらいことがあってもやっていけるという自信にもなりました。
自己PRをしてください
いつでも元気よく挨拶をしています。学校の中ではもちろん近所の方とも挨拶を欠かさないように心掛けています。そうすることで相手も笑顔になりますし、初対面でもよい関係を作れたことがありました。社会人になると、これまで以上に人間関係が大きくなっていくので、いろいろな人と出会うチャンスがあると思います。この特長を生かしてよい関係を作れると自分でも期待しています。
やってみよう!練習問題

穴埋め問題(PDF)

元・人事担当者が語る「みなさんは、こんな失敗やめましょう」

面接現場で実際にあったエピソード

事例1【手順の間違い】
「着席を促される前に座ってしまった」
Y君は初めての面接の時、想定質問に対する回答を直前まで考えていて、入室してすぐに椅子に座ってしまいました。面接官の当惑した顔で、失敗に気づきました。気づいた時のショックは非常に大きく、その後の質問に、想定していた回答が全くできなくなり、ちょっとした質問でも詰まってしまいました。面接は一発勝負。やり直しが利きません。社会人には、危機管理が問われる場面が何度でもやってきます。面接に対して落ち着いて臨むための心の準備や、失敗した時のリカバリー法などを考えておきましょう。
事例2【志望理由】
「結論が分からなくなり、会社説明に…」
志望理由を話し始めたHさん。覚えてきたことをスラスラとそらんじ始めたのですが、途中で記憶が飛んでしまい、結局、受験する先の会社説明になってしまいました。「19××年、大阪で創業された御社は、40年前にいち早く海外進出…女性の雇用にも積極的に取り組み…業界のトップリーダーとして…そんな先進的な環境で、自分も成長していきたいと考えています」、と、具体的に何を言いたいのか分からないまま10分以上話し続けてしまいました。面接の時間は短く、しかも1日に何人も設定されていることが多いです。どうしても入社したいことを伝えるには、自分の気持ちを簡潔な言葉で伝える。そういった練習が必要です。
事例3【社風】
「社風が私にぴったりです」
「社風」は実際に入社してから徐々に分かっていくもの。「入社前からそんなことがわかっているのだろうか?」と疑問を持たれてしまいます。「当社の社風とはどのようなものだと思いますか」という質問が次に来るかもしれません。しかも「ぴったりです」と断言していますから、この質問に答えられないと結局自分が何に合っているのか説明できないことになってしまいます。ただし、本人がそう思ったのは間違いないわけですから、熱意は高いはずです。ここは誤解を招かないためにも「会社見学の際に自分が仕事をしていくのに働きがいのある職場だという印象を受けた」「御社の事業方針、特に~に魅力を感じた」など、具体的に説明するのが良いと思います。(ただし、会社見学の際に担当者が「当社の社風は~です」と説明があった場合や会社案内に社風の説明がされている場合は可)
事例4【運】
「運良く~」
この回答は一見、何の問題もなさそうです。受験生も本当にそう思って回答していることでしょう。しかし、「運も実力のうち」とはいえ、自分の主体性(考え)が希薄と受け取られるかもしれません。運で入社するのではなく、実力で入れるように自分の主張したいことをきちんと説明できるように練習しましょう。
事例5【欠席日数】
「欠席や遅刻(早退)の回数はわかりません」
これは実際に欠席や遅刻(早退)が多いと判断された場合に質問されるのが通常です。ですから、その時点で回数がわからないというのは自己管理能力不足と認識されてしまいます。また、時間に対してルーズで自覚が足りないということにもなります。仕事をしていく上では時間厳守は当然のことなので、このような状況で仕事を任せることはできません。また、本当は多いのに「1回です」など嘘をつくことは絶対にいけません。回数をきちんと把握しているかと同時に本当のことをきちんと報告するかということも確認しています。
事例6【通勤・給料・休日】
「会社が近く通勤に便利なので」「給料やボーナスが高いので」「休日が多いので」
志望動機に自分の考えが見られません。逆に言えば、より「近い」距離の、あるいは「交通の便がいい場所」にある企業、「給料の面で待遇がいい」、「休みが多い」企業が見つかれば、業種・職種関係なく、転職してしまう可能性があるということです。また、「叔父、叔母が働いているから」といった理由も自分の考えが見られず使用しない方がよいです。
事例7【先生】
「先生に薦められて」
自分が強く希望していて先生と相談した結果で賛成されたならともかく、「先生に薦められて」というとやはり自分の考えが見られません。「保護者に薦められて」も同様です。企業に入って働くのは先生でもなければ保護者でもありません。自分が希望する企業かどうかきちんと検討する必要があります。
事例8【将来性】
「将来性があるので」
社風と同様、どのような理由で将来性があるかないか判断できるのか疑問です。また、企業が取り組んでいる事業はどのような分野であっても進歩していきますから、各企業はその将来を見据えています。ですから「今必要とされている」ことを実施している一方で、「将来性がある」と思うことにも取り組んでいるのです。将来性がないもの(こと)は生産中止にする、撤退するなどの処置をしています。そのような中でこの回答は有効とは言えません。
事例9【高校紹介・高校生活】
「県内でも底辺校で、これと言って特徴はありません。楽しい思い出もとくにないです」
責任感、協調性、向上心を高校生活でどう培ったかを見ています。自分の出身校を底辺校としか見られない受験生は、入社できても「最低の会社に入ってしまった」という見方しかできず、良い点の発見能力が不足しています。「欲しい人材」とは言えません。
事例10【修学旅行】
「夜に友達と枕投げをしました。楽しかったのですが、先生に注意されました」
面接者の頭の中にその旅行の状況が映るように話すことが第一です。また、旅行の行先を述べないと減点されることが多いです。修学旅行は、その地域の歴史、産業、特産物、観光名所など普段は勉強できないことを体験する行事ですから、そこで学んだことをしっかりと説明しましょう。また自分の体験談を話すときは、構想を練ってから話すことが大切です。上記のような枕投げの思い出は友達同士で集まったときには盛り上がるでしょうが、就職の面接試験で答える内容としてはふさわしくありません。
<内定合格する人の共通点はこれです>
  • 1. 挨拶ができる人(きちんと声を出して挨拶ができることが身についている人)
  • 2. 笑顔の素敵な人(共同生活にプラスとなる)
  • 3. その企業に入社したい気持ちで試験に臨む人(面接官にはすぐわかります)
  • 4. 自分の高校生活と在籍高校に誇りをもっている人(目の輝きが違います)
  • 5. 言葉づかいや礼儀に気をつけている人(品格が見られています)

高卒求人票の見方・履歴書の書き方